私と家族の物語

自分史活用アドバイザーが描く家族史プロジェクト

マイストーリー From CINEMA~映画から自分史を書く~「母べえ」(2007)

今日は自分史活用アドバイザーの活動を紹介します。

 

自分史だとなんだか大層になってしまいますが・・・

 

マイストーリー From CINEMA

 

このぐらいのネーミングだと書きやすい、読みやすいかもしれませんね。

 

誰もが印象に残っている映画があるでしょう。

それにまつわる思い出も・・・。

 

映画のシーンと

それぞれのシーンを絡ませて書いちゃいましょう!マイストーリー

 

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はぼ10年ぐらい前に観た映画

吉永小百合主演の「母べえ」を観たときのことです。

 

そのころ、地域では月に1回

市の文化協会が映画会をしていました。

 

会社では、行政の調査が入っていて、大忙し・・・

母べえ」は観たいと思いながら

観損ねていた映画だったのです。


母の優しさと強さがテーマの映画でした。

当然のように、子供のころの「お母ちゃん」との思い出が胸を巡りました。


映画では、丸い卓袱台が常に中心にありました。

懐かしいなあ・・・。


丸い卓袱台を囲む家族の姿

小さかった私や妹弟の姿、裸電球を思い出しました。


夕食の時間に商売で忙しい父と母の姿はなくても

そこには温かい雰囲気がありました。

 

食事は決まって卓袱台を囲んでいたし

学校の宿題をするのも

絵を描くのも卓袱台でした。


家族はもちろん

人が丸く囲んで、時を過ごす。共有する。

そういうことが必要なんでしょうね。

会場で椅子に座るとき

横のご高齢のご婦人に会釈をしたところ

静かに微笑んでくださいました。


仕事終わりに急いで来たので

サンドイッチを買って持ち込んでいました。

食べるのにお隣の方に気が引けて

「すいません。お行儀の悪いことしますね。今仕事を終えたばかりなので・・・」

言い訳したことで、会話が始まりました。


80歳を過ぎたご高齢で一人で映画を観に来られる姿に心が動き

「映画がお好きなんですね。どんな映画を観られましたか?」と話しかけてみました。


1年前にご主人を亡くされて、2年ぶりだと・・・

いつも同じ場所でお二人で観に来ていたこと

戦場のピアニスト」「半落ち」がよかったと話される。

感性が枯れておられない・・・。

 

終わっても、感想を話し合いながら帰ってきました。

母べえ」を観にきて、

母が生きていたら同じ年頃・・・

よく似た雰囲気の方

こうしてお会いするのもご縁だろうか・・・

と思ったことでした。


次月の映画会でも、是非お会いして、映画のお話をしたい。

少し足がご不自由なので、階段の上がり下りを、また介助して差し上げたい。


また、会えたら「母べえ」とお呼びするつもりでした。

 

あれから、お会いすることもなく10年以上過ぎてしまいました。

映画の内容と現実が微妙にオーバーラップする思い出になりました。

 

お元気なら90歳オーバー

あのまま

ますますお元気でいらしゃるような気がしています。

どうか、またどこかで会えますように・・・。

 

見どころ

山田洋次監督が昭和初期につつましく生きる家族の姿をとらえて、

現代の家族へのメッセージとしてつづった感動の家族ドラマ。

夫のいない家族を支える強くてけなげな母親を演じた

主演の吉永小百合をはじめ、坂東三津五郎浅野忠信

子役の志田未来佐藤未来が、戦前の動乱に翻弄されながらも

懸命に生き抜く人々にふんする。

戦争の悲劇を描きながらも、平和や家族の大切さ、幸せとは何かを

改めて思い出させてくれる。

 

あらすじ

世界情勢が緊張を帯びてきた昭和15年

ドイツ文学者の父・滋(坂東三津五郎)が、

反戦を唱えたとして逮捕されてしまう。

悲しみにくれる母・佳代(吉永小百合)と

2人の娘(志田未来佐藤未来)だったが、

父の教え子や親類、近所の人たちに支えられ、

明るく力強く生きていこうとする。