私と家族の物語

自分史活用アドバイザーが描く家族史プロジェクト

タラのテーマ・・・「風と共去りぬ」

100人と書く一枚の自分史プロジェクト

 f:id:teinei-life:20200919233701j:plain

1942年、17歳の春間近かの頃
天王寺のアポロ座というステーションビルの地下の映画館
憧れの先輩との初めての映画館でデート。

記憶にある私たちは高校の制服だったということは
どうやら、試験の終わった日とかで
午前中で終了した日の帰りだったのでしょうか。

書店で流れるBGM
風と共に去りぬ」のタラのテーマ
「タラララララララララララララ~♪」

先輩から誘われて出かけた思い出の映画が蘇ります。

美術部の文化祭での出し物で似顔絵を描いたことで始まって
1年上の先輩は運動部のキャプテンで女子人気抜群とか。
いつも自信たっぷりに親しげに
「あの似顔絵似てへんで」と話し掛けてきます。
あんまりドキドキするので
姿を見ると逃げ出していたものでした。

それでも、そのうちに図書館に出かけ
一緒に勉強するようになっていました。

今度の日曜に奈良に行こうと誘われたとき
両親に話すと
「男と二人っきりで出かけるなんてのは不良娘だ」
と言われて
「親がうるさいので行けません」と
行きたいと思いながらも断わってしまいました。

その後は誘われなくなりました。
そのうち、先輩は受験の真只中に・・・。

そんな日々にあって
映画に行こうと誘われました。

そりゃ嬉しかったです。
もう、親には言いません。

相変わらず、話もできず、目も合わせず
ドキドキするばかり・・・。

風と共に去りぬ」は大作中の大作でした。
あの頃の高校生ですから
二人ともその内容にすっかり圧倒されてしまって
終ったあとも互いに感動しすぎて無言でした。

そしてなんと
そのまま「さよなら」って
分かれて帰ってきてしまったのです。
今ならその内容をいつまでも語り合ったでしょう・・・。

その後は、先輩は受験勉強。
邪魔してはいけないとこちらから連絡することはありませんでした。

その後、先輩は受験に失敗
浪人生活に突入します。

ますます、勉強の邪魔になるからと思うし
自分も受験生の身となっていたこともあり
こちらからは連絡することはありませんでした。

時々架かってくる電話で
お互い受験生同士の会話をするだけでした。

一浪後、先輩は四国の国立大学に合格し
文通が始まりました。

その後どうなったか?
ラブレターが瀬戸内海を何通か渡りましたが
お互いに大学生になった私たちは
それぞれに違った空間を生き始めていました。
少しづつ手紙が疎遠になり、いつしか終わりました。

後日談ですが、奇しくも私の弟が
母校の教師となった先輩の教え子になっていることが発覚。
私の弟だと名乗ると、驚いたことでしょう。

「可愛い人だった!」
「僕は夢中だったけど、彼女はそれほどには思っていなかった」と聞いて
そう思わせてしまったことを悔やみました。

タラのテーマを聴くと、今もソワソワしてしまう。

タラのテーマの流れるのは
ヒロインが力強く立ち上がる最後の名場面
明日は明日の風が吹く~。
風と共に去ったのは私の最初の恋だったのです。

私にもこのテーマは永遠のテーマです。