私と家族の物語

自分史活用アドバイザーが描く家族史プロジェクト

一枚の自分史 「母と娘の涸沢の山旅2009」

 

 

「はじめよう!自分史生活」講座

一枚の写真から作る自分史の

ワークショップに行ってきました。

 

講師の河出さんは

日本古典文学全集や日本文学全集と

学生時代にお世話になった河出書房の

なんと!

四代目河出岩夫さんでした。

 

その一篇の日本の現代文学史は

河出さんの自分史、家族史に

他なりませんでした。

 

川端康成松本清張・・・他にも多くの文人

写っている三代目の一枚の写真に

ワクワクするミーハーな私。(笑)

 

文学少女だったあの頃に戻る時間でした。

 

一枚の写真からの自分史のワークショップ

ポイントを教えていただいて早速作成しましたので

ご紹介します。

 

ゆっくりと写真を探す時間がなくて・・・

手近かにあったものを使ったので

割りに最近のものです。

とはいえ、2009年秋のものです。

 

「母と娘の涸沢の山旅2009」

 

もうすぐ娘が嫁いで行く。

それまでに

「おかあさんと想い出に残る旅がしたいね」

という娘。

 

母娘別れ旅は

娘がまだ小学生だった頃に奥穂高岳に登ったときに

テントで露営した涸沢まで行こうということになりました。

 

折しも

涸沢では山と渓谷社の主宰で

「からさわフェスティバル2009」をやっていて

山好きな人が集まってにぎわう山での

楽しい旅となりました。

 

エベレストに初めて登頂した女性

田部井淳子さんがご主人とご一緒に来ておられて

娘や若い人たちの中に気軽に入って来られて

小屋のテラスの隣の席でお茶をいただいたことなどの

サプライズもありました。

 

思い出に残ることは、数々あるのですが・・・。

 

横尾を過ぎて徳沢園に着く頃

日ごろの運動不足がたたって

足が重くて思うように前に進みません。

どんどん若い人たちに追い抜かれて行きます。

 

今回は小屋泊まりにして

荷物は軽量化しているのに…。

久しぶりの山歩き

 

本格的な登りにかかると

荷物が重く肩に食い込みます。

 

ただひたすらに足を進めているうち

記憶にある小さなあの子の

前を歩く足元を見ていました。

 

ザックに寝袋を入れて

上に荷物を高く重ねているので

頭が隠れて見えない。

ザックをピョンピョンと揺らしながら

登っていく我が子の姿が目の前にありました。

 

石に躓きそうになってなって

ハッと我に返ると・・・。

 

あの日

あの子の足元を見守った私と同じように

私の足元を気遣って

一歩一歩、歩調を合わせてくれている

気配が後ろにありました。

 

ようやく涸沢小屋に到着。

 

懐かしい奥穂、北穂の姿や

彩とりどりのテントの群れを眺めながら

あの夏盛りに雪渓ではしゃいでいた姿を

思い出しながらビールで祝杯!

 

星空は騒々しいほど・・・

 

次に来るときは

孫っこたちも一緒だったらいいなと話しながら

すし詰めの小屋の喧騒の中で

久しぶりにくっついて眠りにつきました。

 

 

一枚の写真からの自分史を語る一コマでした。

 

こうして何枚かの写真と物語を重ねていくと

それが自分の物語りになりますよね。

 

楽しみながら

空いた時間に積み重ねていけたらいいなと

思っています。

 

この時のサプライズ!

ヤマケイJOYという登山誌のグラビアに

私と娘も写っています。

これもいい思い出です。

 

 

この世は愛を育てる

愛の学校です。

 

絶賛実習中です!(笑)