私と家族の物語

自分史活用アドバイザーが描く家族史プロジェクト

一枚の自分史・・・1989年決戦の日曜日

テーマ:一枚の自分史「1989年決戦の日曜日」

 

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あの頃の我が家では
いつも夏休みの最終の日曜日は
決戦場になっていました。

母が働いていて家に居ないのをいいことにして
兄妹で遊び惚けて
夏休みの宿題を溜めるだけ溜めていた。

気が付いたら
夏休みはもうすぐ終わる。

最後の土日は
横に張り付いて
深夜まで親子で宿題を片付ける。
私は鬼のような顔をしていたことだろう。

もう堪忍して~!

1989年
上の子は中学1年生男子
下の子は今の孫っこと同じ小学校3年生女子
「夏休みの宿題が早く終わっていたら
何処でも好きなところに連れて行ってあげるから」
という、エサで釣る作戦に出ました。

その年は、ギリギリ何とか終わらせて
めでたく旅に出ることになったのでした。

「独眼竜正宗」「武田信玄」など、その頃
NHK大河ドラマファンの上の子のリクエストは
川中島」に行くことと寝台列車に乗ることでした。

「シャレー軽井沢」(9503M~9318M/9319M~9506M神戸~軽井沢)1989夏臨
早朝、長野駅に着いたところだと思うのですが・・・。

何故か、ここに父親はいない。
たぶん休みが取れなかったのでしょうが
ワンオペ育児・家事の証拠がここにもありました。 

案の定、寝台列車、初体験に興奮して大はしゃぎの二人
私も、学生時代に北海道まで行くのに
寝台特急日本海」に乗った時以来
その頃に戻ったようで
同じようにはしゃいでいました。

よく考えたら
仕事と子育てに追われる日々
ストレスフルな職場にあって
帰省以外でこうして子どもたちと
列車の旅に出るのはとてもよいリフレッシュになりました。

小林一茶の庵
野尻湖を自転車で一周して
子どもたちのスタミナについていけない。
そんなはずはない。
ところが、無理したせいなのかどうか
休憩した喫茶店で実は血尿を見る羽目に・・・
当然、平気なふりをしていましたが
本当は、日々の激務とストレスで
疲れを溜めていたことに気づくことになりました。

もちろん、子供たちにはそんなところは見せられません。
若かったと思います。
一晩、家事から解放されて
美味しい食事と温泉ですっかり元気になっていました。
そりゃそうです。
まだ、30代だったのですから。

黒姫高原ペンションに宿をとって
コスモス畑で遊んだ。
コロコロと斜面を転がっていく娘の姿に
追いかけるどころか
つい大笑いしてしまって
おおむくれされて
ご機嫌を取るのにずいぶん苦労したこと・・・。

次の日は雨の善光寺のお参りして
川中島古戦場跡を訪ねました。
ここが武田信玄上杉謙信の決戦の場・・・

子どもの夏休みは働く母親の戦場でもありました。

夏のそんな旅のことを
40も越えたあの人たちは覚えているのでしょうか。

私にとっては宝物のような思い出です。

孫っこは、この時の娘と同じ小学校3年生。
娘も働いています。
夏休みは母親にとっては戦場
さぞかし同じ苦労をいるだろうと思いきや
孫っこは親に似ず
先にシンドイことは片付けて
後でゆっくり遊ぶ派でした。
どうやら、娘の方が子育て上手のようです。

そうそう
手のかかる兄妹でしたが
その年の決戦の日曜日を境に
ちゃ~んと宿題だけはやる人たちになりましたので
どうかご放念ください。

 

一枚の自分史とは

一枚の自分史の発案者で㈱河出書房の代表者の河出 岩夫さん
こう語っておられます。
一枚の写真や絵から語り継がれる自分史。
人生という大きなパズルのほんの1ピースを切り取って、
思い出の写真とともに短い自分史にまとめてみる「一枚の自分史」。
自分史入門に適しているだけでなく、
10枚、20枚と書き溜めていけば、
やがて一冊の自分史になっていく楽しみがあります。